オレンジワイン
オレンジワインは最近でこそ耳にする機会が増えてきたジャンルかと思いがちなのですが
実は最も昔からあるジャンルのワインであると言えます。
オレンジワインは白ブドウを原料として圧搾した果汁に果皮と種子を漬け込み複雑味を加えたワインを指します。
この方法は紀元前6000年頃よりワイン造りが始まった地とされるジョージアで伝統的に行われてきた醸造方法です。
この方法には一般的に黄色みの強い白ブドウや果皮がピンク色のグリブドウ(ゲヴュルツトラミネールや甲州)などが用いられます。
果皮や種子の漬け込み期間は目指すワインのスタイルによって様々であり、数時間から数週間、数か月漬け込むワインメーカーもいます。
白ワインのカテゴリとして販売されていても漬け込みをしている生産者もおりますのであくまでも「白ワインの醸造テクニックのひとつ」として認識して頂ければと思います。
漬け込み期間によりオレンジの皮のような色から烏龍茶のような濃い琥珀色のものまで様々です。一般的に色が濃ければ濃いほどタンニンが強い傾向にあります。
香りが複雑で白ワインではちょっと物足りなく赤ワインでは強すぎるかなというような料理、例えば中華やエスニック料理などとは非常に高い相性を見せるでしょう。