ブルゴーニュを代表する白ワインの名手達が自身のプライドをかけて、少量造る稀少なクレマン・ド・ブルゴーニュを集めました。
品質はもちろんシャンパーニュ並。高騰し続けるシャンパーニュよりもコストパフォーマンスが高いのはもちろん、それぞれの造り手の個性が色濃く反映しているのも見逃せません。
【ジャン・シャルトロン】は、古くからピュリニーに本拠地を置くドメーヌで、創設者はピュリニー村の村長だった時に村名をピュリニー・モンラッシェ村とする正式な許可を得た、ブルゴーニュワインの歴史的に見ても重要な人物です。
これは、そんな名門ドメーヌが満を持して造ったクレマンで、シャルドネ70％、アリゴテ30％のブラン・ド・ブラン。ピュリニー・モンラッシェ村の隣に位置しているコトー・ブルギニョンとACブルゴーニュ畑のブドウから造られています。生産本数はなんと1,200本と大変稀少。
キレのある爽やかな味わいときめ細かい泡が楽しめる、とても上品なスパークリングワインに仕上がっています。
【フランソワ・ミクルスキ】は、若きフランソワ氏が1992年に創業した新進気鋭のドメーヌですが、今やムルソーに限らずブルゴーニュのトップドメーヌとしての地位を確立しています。フランソワ氏の造るワインは、極めて伝統的な味わいで、力強い果実味と香ばしくしっかりとした樽風味との調和がとれており、クリスタルのようなミネラル感がある男性的なワインに仕上がっています。
そんな彼が所有する畑のブドウを用い、（中にはムルソー格付けの畑からのブドウも含まれます。）造り始めたクレマンがこれ。爽やかな柑橘系の香り、しっかりしたボディと芯を支えるミネラルは、さすがミクルスキの実力です。セパージュは、60％ピノ ノワール、30％シャルドネ、10％アリゴテのブレンドです。
【アンリ・ボワイヨ】は、ヴォルネーで最も古い家柄の1つで、ドメーヌの設立は1890年、現当主のアンリ・ボワイヨ氏の祖父が設立したドメーヌです。
完璧な潔癖主義者であるボワイヨ氏は、徹底した選果により、ワインのクオリティを高めており、対外的評価もうなぎ登りです。
そんなボワイヨ氏が「シャンパーニュに勝負を挑みたい」という思いから手がけたシャルドネ100％のクレマンがこれです。ボワイヨ氏が取り組むからには品質は半端ではなく、一切補糖は行わず完熟したブドウの力だけで美しいキレのある酸、熟した甘み、フィネスを持つ見事なものになっています。熟成期間もシャンパンと同様の15ヶ月。さらに瓶はイタリアの小さな工房に作らせるという徹底ぶり。ボワイヨ氏のプライドがなしえた逸品です。
