Brand Story
Domaine Henri Gouges
ドメーヌ・アンリ・グージュ
ブルゴーニュの先駆者
ニュイ・サン・ジョルジュを築いた偉大なる造り手
ブルゴーニュ、コート・ド・ニュイの中心地、ニュイ・サン・ジョルジュに位置する ドメーヌ・アンリ・グージュ。
創設者のアンリ・グージュが、第一次世界大戦直後に畑を譲り受け創設されたこのドメーヌは、当時まだ一般的でなかった“ドメーヌ元詰め” をいち早く導入。
ブルゴーニュのテロワールを正しく伝えるため、自社でブドウを育て、自らの手でワインを瓶詰め・販売するスタイルを確立しました。
STORY
誕生
第一次世界大戦の混乱から立ち直りつつあった時代、ブルゴーニュではまだワインの多くがネゴシアン(卸売業者)によって瓶詰め・販売されており、生産者自身がワインの品質やスタイルをコントロールできない時代でした。
そんな中、ニュイ・サン・ジョルジュ出身のアンリ・グージュ氏は、ブルゴーニュのテロワールが正しく表現されないことに疑問を抱き、自らワイン造りを始めることを決意。これがドメーヌ・アンリ・グージュの始まりでした。
「元詰め」の先駆者
1920年代のブルゴーニュでは、多くのブドウ栽培者が収穫したブドウをネゴシアン(ワイン商)に販売し、ワインはネゴシアンによって瓶詰・販売されるのが一般的でした。
そうした中、アンリ・グージュ氏は自身の畑で育てたブドウを自ら醸造・瓶詰し、「ドメーヌ元詰め」を実践。その品質主義とテロワールへのこだわりは当時としては革新的で、後のブルゴーニュにおける生産者元詰めの流れを牽引しました。
現在もこの精神はグージュ家に受け継がれ、名門ドメーヌとして高い評価を得ています。
格付け制度とINAOの創設
アンリ・グージュ氏は単なるワイン造りにとどまらず、1930年代にはニュイ・サン・ジョルジュの市長も務め、INAO(原産地呼称統制機関)の創設にも深く関わります。
INAOとは、フランス政府がワインなどの農産物の品質と原産地を保護するため設けられた制度で、AOC制度(Appellation d’Origine Contrôlée)を整備し、畑やワインの品質・真偽を保つための基盤を築くものです。アンリ・グージュ氏は、創設メンバーの一人として、制度の立ち上げと運用に尽力しました。
アンリ・グージュ氏はとくに、ニュイ・サン・ジョルジュの中で最上とされた区画「レ・サン・ジョルジュ」の格付けに尽力。今日もなお、グラン・クリュ昇格運動の中心区画として注目され続けています。
伝統の継承と革新の歩み
1967年にアンリ・グージュ氏が亡くなった後は、息子のミッシェルとマルセルがドメーヌを引き継ぎました。しかし時代の変化や経営の難しさもあり、一時的に品質が安定せず、ドメーヌとしての評価はやや低迷します。
しかし、次の世代、マルセルの息子ピエールとミッシェルの息子クリスチャンの時代を迎えると、再び高い品質を取り戻し、現在では、グレゴリー氏とアントワーヌ氏がドメーヌを率いています。
先代の哲学を継承しながらも、現代的なアプローチも取り入れ、世界中のブルゴーニュ愛好家から高い評価を得ています。
現在の畑や醸造について
畑について
栽培方法はリュット・レゾネだったが2001年にはビオロジックも取り入れています。雨によって土が畑から流れ出すのを防ぎ、適度な湿り気を保持する為にブドウの樹の間に下草を生やす、という栽培方法をとっています。
醸造について
クラシックで長い熟成によって真価を発揮するタイプのワインを造っています。
【赤ワイン】
手摘みされたブドウは未熟果や腐敗果を取り除いたあと100%除梗され、2日間ほどプレマセレーションされたのち最高32℃の温度で12~18日間醗酵されます。醗酵にはセメント・タンクが用いられ、ピジャージュはその間4~5回行い、その後ワインは澱を残した状態で樽に移され、マロラクティック醗酵が行われます。樽のローストは軽めで、新樽比率は最大でも15%。その後、ワインは1~2回澱引きされ、18ヶ月の樽熟を経て、清澄・濾過をせずに瓶詰めされます。
【白ワイン】
手摘みされたブドウは丁寧に圧搾された後、18℃にてプレマセレーションが行われ、228リットルの樽に移された後アルコール醗酵へと移ります。樽熟成は12ヶ月(新樽率は15%)で、3ヶ月に渡って週1回のバトナージュが行われます。その後、2回の澱引きと1回の清澄を経て、軽く濾過された後、瓶詰めされます。
LINE UP
グージュ家の畑で1936年に発見された、ピノ・ノワール種の白い突然変異種(ピノ・グージュ)から造られた白ワイン。
0.7ヘクタールの区画は、コート・ド・ニュイを乗り越える高原の標高約375メートルに位置しています。
香り豊かでミネラルを思わせる風味。
ドライで硬質なコクのある味わいが特徴の個性的なワインです。
コンブランシアン村とコルゴロワン村のブドウを使用して造られるコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。
熟したプラムやカシスに土やビターチョコレートのニュアンス。
果実味豊かでタンニンもしっかりしており、力強さはありながらもしなやか。
ボリューム感のある食事と一緒に楽しみたいワインです。
クロ・デ・ポレはドメーヌのモノポールの1級畑(3.5ヘクタール)で、かつて採石場だったペリエールの下方の区画。プレモーのピンク色の石灰岩の上に位置し、堆積した石灰岩と斜面下方は粘土質が豊かな土壌。スミレやプラムの香りにスパイスや野生のニュアンス。緻密で複雑さがあり、洗練されたタンニンに包まれ力強いフィニッシュ。長熟も楽しみな一本です。