ブルゴーニュとボルドーは何が違う?味・価格・作り手の特徴を徹底比較

ワイン売り場に立ったとき、あるいはネットショップを眺めているとき。 「ボルドー」と「ブルゴーニュ」、この2つの文字を見て「結局、どっちを選べばいいの?」と迷ったことはありませんか?
フランスの二大産地であるこの2つは、よく「ワインの王様(ボルドー)」と「ワインの女王(ブルゴーニュ)」に例えられます。
今回は、この永遠のライバル関係にある2つの産地について、「味」「品種」「作り手」の違いを徹底比較。これを読めば、今のあなたの気分にぴったりの1本が必ず見つかります。
1. 【味・品種】「ブレンドの妙」か「個性の追求」か
最大の違いは、ブドウ品種の使い方にあります。
ボルドー:複数の品種を「ブレンド」
ボルドーワインは、基本的に数種類のブドウを混ぜ合わせて造ります。渋みと骨格をもたらす「カベルネ・ソーヴィニヨン」や、果実味豊かな「メルロ」などを、職人が絶妙なバランスでブレンド(アッサンブラージュ)します。 そのため、骨格がしっかりした複雑な味わいになりやすく、ステーキなどの肉料理と相性抜群です。
ブルゴーニュ:単一品種で「土地」を表現
ブルゴーニュワイン(赤)は、基本的に「ピノ・ノワール」という1種類のブドウ品種のみで造られます。ブレンドを行わないため、「その年の天候」や「畑ごとの土壌」といった土地の個性が、よりストレートに味わいに表れます。色調は透明感のあるルビー色で、渋みは穏やか。きれいな酸と華やかな香りが魅力です。出汁の効いた和食や、鶏肉料理によく合います。
2. 【選び方】「ブランド(シャトー)」か「場所(畑)」か
ラベルを見るときのポイントも全く異なります。
ボルドーは「シャトー(生産者)」で選ぶ
ボルドーでは、「シャトー・〇〇」という生産者(ワイナリー)ごとの格付けが重要視されます。比較的広い畑を所有し、ブレンド技術や管理体制が確立されているため、年ごとのブレが少なく、品質が安定しているのが特徴です。
そのため、「信頼できるシャトーの名前」で選べば、失敗の少ない1本に出会えます。
▼ 安定した品質と重厚な味わい おすすめのボルドーワイン
シャトー ラグランジュ

メドック格付け3級。1983年にサントリー経営権取得後からブドウ畑の抜本的な再興と醸造設備の近代化を行い、偉大なテロワールのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りを追求しています。カベルネ ソーヴィニョン比率が高く、果実味とエレガンスに溢れ、長期熟成能力も備えたワインを毎年生み出しています。まさに偉大なサン・ジュリアン村のテロワールが存分に表現されたワインです。
ブルゴーニュは「畑(ランク)」と「人」で選ぶ
ブルゴーニュの格付けは、生産者ではなく「畑(土地)」に対して与えられます。 特級畑(グラン・クリュ)や1級畑(プルミエ・クリュ)など、どこで採れたブドウか」が価格を決めます。さらに、同じ畑のブドウでも「誰が造るか」によって味わいは大きく変わるため、ブルゴーニュでは生産者そのものに熱心なファンがつくのも特徴です。
▼ 繊細な香りと土地の個性 おすすめのブルゴーニュワイン
メルキュレ 2022 (ドメーヌ シャンソン)

ドメーヌ シャンソンは1750年から続く、ボーヌの大手メゾンの中でも最も長い歴史をもつ造り手のひとつ。コート シャロネーズの赤の銘醸地メルキュレ。南西向き斜面の畑のブドウを使用したワインは、イチゴやイチゴジャム、バラの香りにバニラのタッチ。クリスピーで深みのあるテクスチャー。タンニンがこなれて、リッチでフルーティなワインです。
3. 【価格】プレゼントに向いているのは?
ギフトに強い「ボルドー」
ボルドーは「メドック格付け」など序列がはっきりしており、誰もが知る有名銘柄が多いため、失敗できないギフトに最適です。数千円のものから数十万円のものまで、予算に合わせて選びやすいのも魅力です。
愛好家を唸らせる「ブルゴーニュ」
近年、世界的な需要の高まりで価格が高騰しているのがブルゴーニュです。小さな区画ごとにワインが造られるため生産量が少なく、希少価値が高いのが特徴。有名ドメーヌや評価の高い畑のワインは、ワイン好き(通)へのプレゼントや、自分への特別な1本として選ばれることが多い傾向にあります。
まとめ:今日の気分はどっち?
• ガツンと重めの赤ワインで、お肉を食べたい気分なら「ボルドー」
シャトー カントメルル

メドック格付け5級。メドックでは珍しくメルロの比率が高く、若いうちから心地良く華やかな果実の風味が花開き、その芳醇な熟成感が人気を呼んでいます。
• 華やかな香りに癒やされたい、繊細な食事に合わせたいならブルゴーニュ
ブルゴーニュ ピノ ノワール レ ヴィエイユ ヴィーニュ(ドメーヌ オリヴィエ ブサール)

ドメーヌ オリヴィエ ブサールはシャブリの南17kmほどのところにあるニトリ村のドメーヌ。赤スグリに熟したカシスやブラックチェリーを思わせるフルーティーな香りに、ナツメグなどのスパイスのニュアンス。熟した果実味と適度な酸のバランスが良く、タンニンも滑らかで、食事とも合わせやすいワインです。
どちらが優れているということはありません。その日の食事や気分に合わせて「ボルドー」と「ブルゴーニュ」を飲み分けるようになれば、あなたのワインライフはもっと豊かになるはずです。
ぜひ、飲み比べをして自分の好みを確かめてみてくださいね。
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