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造り手にふれる

マスカット・ベーリーAの故郷、岩の原葡萄園で収穫体験

2016年10月、カーヴ・ド・ヴァンのお客様限定で、「日本ワインの父」とも呼ばれる川上善兵衛が興した新潟県上越市のワイナリー岩の原葡萄園にて、マスカット・ベーリーAの収穫体験ワイナリーツアーを実施しました。
天候は危ぶまれましたが、参加予定者は全員、上越妙高駅に集合時間の10時15分前には集合。
そこからジャンボタクシー2台に分かれて岩の原葡萄園に向かいました。
一昨年の北陸新幹線の長野-金沢間開通により、都内からの便も非常に良くなりましたので、是非お出かけいただければと思います。

今回のツアーをコーディネートしていただいたのは、岩の原葡萄園の広報担当今井部長(写真右)です。葡萄園到着後には今井部長より葡萄園の成立ちの概要をお話しいただいて、その後は早速ブドウ畑へ向かいました。畑から収穫の案内をいただいたのは、栽培・管理技師長の建入さん(写真左)です。
岩の原葡萄園で働くスタッフの皆さんには、地元上越出身の方がとても多く、今井部長も建入技師長も上越出身。お話しの端々に、このワイナリーに対する誇りと、深い愛情を感じました。

日本のワインぶどうの父 川上善兵衛

川上善兵衛と川上家

日本のワインぶどうの父と呼ばれる岩の原葡萄園創業者「川上善兵衛」は、地元地域の発展を常に考え、1890年(明治23年)に岩の原葡萄園を開設。実に127年の歴史を誇ります。
その後、本格的なワイン造りを追求し続け、当地の気候風土に適したぶどうを求め品種改良に挑み、1万311回の品種交雑を行いその中から「マスカット・ベーリーA」をはじめとする優良22品種を世に送り出しました。今日、日本で栽培されるブドウ品種のほとんどが川上品種の影響を受けてるのです。

川上家は、代々この地で多くの土地を所有する大地主で、中央の政界や文人墨客との交流もあり、明治維新の頃には「越後に川上あり」と中央にも知れ渡っていたそうです。建入さん曰く当時は、この葡萄園から日本海まで、川上家の領地だけを踏んで行けたそうです。

それでは、なぜこの豪雪の地にワイナリーを開いたのか

当時の上越高田は有数の豪雪地で、農民たちは常にこの雪に悩まされながら米作りに取り組んできました。また、平野を横切る大小河川による洪水でまともにお米を収穫できない年もあり、その苦しさは「三年一作」という言葉で表現されていました。
そんな状況を幼い時から見てきた善兵衛は、「殖産興業・国利民福」を理念に、郷土を生かすことを考えるようになります。
その時に川上家と親交のあった「勝海舟」のもとを訪問。勝海舟のもとに足繁く通ううちに海外から渡ってきた「葡萄酒」を振る舞われ、海外文化の香りを感じるようになりました。そして、ぶどうは荒れ果てた土地でも栽培でき、田畑をつぶさずに済むため、新しい産業として農民救済にもつながると考えました。
こうして1890年(明治23年)6月、岩の原葡萄園を開園したのでした。

度重なる失敗から品種交雑−マスカット・ベーリーAの誕生

しかし、ここからの善兵衛は苦悩の連続でした。最初に出来たワインは酸が強すぎて飲めたものではなかったそうです。日本で前例のないワイン造りです。試行錯誤しますが、なかなか上手く行かず、次々に私財を投げ打って、ワイン造りに没頭していったといいます。
転換点は、1922年から、メンデルの遺伝の法則をブドウに応用し品種交雑による品種の改良を始めた頃で、実に生涯で約10,000株もの新品種の育成をしたといいます。
その最大の成果のひとつが、1927年に誕生したマスカット・ベーリーAです。

川上善兵衛の偉業は、広く知れ渡り、当時の皇太子(後の大正天皇)も訪れたそうです。今でも行啓の記念碑がありました。また、明治27年建造の第一号石蔵は、現存する日本最古のワイン蔵として国の登録有形文化財となっています。

今回のツアーでは、ブドウ畑での作業時間を2時間タップリと取っており、各区画で、栽培しているブドウ品種の特長を、実っている、ブドウのそのものを見て、食べながらお話しをうかがう事が出来るという、大変貴重な体験ができました。
ここからは、川上善兵衛が生涯情熱を傾け、研究を重ねたぼう大な交雑品種から選び抜かれ、今に引き継がれる奇跡のブドウたちとそのブドウから生まれるワインたちをご紹介します。

ワインの紹介

ブラック・クイーン

1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「ゴールデンクイーン♂」を交雑し作られた品種。実は濃い黒色で果肉は軟らかく果皮は厚い。
ワインにすると特有の酸味があり、色・香りともに厚みのあるワインになります。

岩の原ワイン ブラック・クイーン 2014【720ml】

岩の原ワイン ブラック・クイーン 2014【720ml】

2014年度は、雪による葡萄樹及び葡萄棚への被害が無く穏やかに春を迎えることができました。
春先から開花にかけては順調に生育しました。
夏場はやや雨の多い日が続きましたが、秋の収穫時期を迎え、豊富な日照時間と少雨に恵まれ、近年にない着色の良さと高糖度のぶどうを収穫することができました。
「ブラック・クイーン 2014」は、濃縮感のある果実の風味と品種特徴である豊かな酸味、スパイシーな熟成香が調和したワインです。

日本ワインコンクール2016 銅賞受賞ワイン

ブドウ品種:ブラック・クイーン100%

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レッド・ミルレンニューム

1929年(昭和4年)「未詳1号♀」×「ミルレンニューム♂」を交雑し作られた品種。ぶどう果は、淡い紅色にして透明感があります。
トロピカルなフルーツの香りとほどよい酸味が特徴。

岩の原ワイン レッド・ミルレンニューム 2015【720ml】

岩の原ワイン レッド・ミルレンニューム 2015【720ml】

2015年は、春先は降水量が非常に少なく、梅雨の間も雨は少なく気温は高めに推移しました。
夏場は雨が集中して降る日もあり品質維持に苦労しましたが、最終的には「良年」となりました。
ブドウを房ごとに厳しく選果し、2回に分けて収穫。
完熟前の豊かな酸味を残したぶどうと完熟後の芳醇な甘みをもつぶどうを房ごと凍らせて果汁を濃縮。
更にその果汁を自然清澄させることで、様々なくだものやハチミツのような芳醇な香りを引き出し濃縮した甘みを持ちながらしっかりとした酸味があり、すっきりとした後味の甘口ワインです。

日本ワインコンクール2016 銅賞受賞ワイン

ブドウ品種:レッド・ミルレンニューム100%

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ローズ・シオター

1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「シャスラー・シオター♂」を交雑し作られた品種。ぶどう樹は赤褐色で、果皮の色は淡い黄色。青りんごのような酸味で口当たりがよくワインにすると淡い緑色が特徴です。

岩の原ワイン 深雪花 白【720ml】

岩の原ワイン 深雪花 白【720ml】

シャルドネとローズ・シオターの融和が織りなす
岩の原葡萄園独自の調和

越後・高田の自然の恵みを受けた欧州種シャルドネと、川上善兵衛作出種ローズ・シオターを使用し、果汁の自然清澄と低温発酵で原料果の特徴を活かしました。
フレッシュで香り豊かなワインです。
ラベルの絵の雪椿は、陶芸家・齋藤三郎氏画。

日本ワインコンクール2016 銅賞受賞ワイン

ブドウ品種:シャルドネ、ローズ・シオター

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マスカット・ベーリーA

1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「マスカット・ハンブルグ♂」を交雑し作られた品種。病気に強く、多収性で作出後川上善兵衛は全国各地のぶどう園に苗木を配布しました。その結果現在では赤ワイン用品種で一番の収穫量をほこり、各ワイナリーで個性豊かなワインが造られています。2013年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。

岩の原ワイン 深雪花 赤【720ml】

岩の原ワイン 深雪花 赤【720ml】

マスカット・ベーリーAと樽熟成が生み出す絶妙なハーモニー

完熟したマスカット・ベーリーAを厳選して醸造。
果皮や種からの香味成分をしっかりと抽出後、樽の中でじっくりと熟成を重ねました。
濃縮感のある果実味が、ふくらみのあるまろやかさを醸し出す赤ワインの傑作です。
「深雪花(みゆきばな)」は、その酒質を可憐な雪椿にたとえて命名。
ラベルの絵は陶芸家・齋藤三郎氏による雪椿。

2012年〜15年度「日本ワインコンクール」銀賞連続受賞ワイン

ブドウ品種:マスカット・ベーリーA

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岩の原ワイン 深雪花 ロゼ【720ml】

岩の原ワイン 深雪花 ロゼ【720ml】

マスカット・ベーリーAが生み出す軽やか醸しの風味

岩の原葡萄園の創業者・川上善兵衛が品種交配により作り出した、マスカット・ベーリーAの自園で収穫したぶどうを使用し、ロゼワイン製法で造りました。
見た目に鮮やかなピンク色、品種特有のイチゴやチェリーのような甘い香り、しっかりとした酸が特徴の辛口ロゼワインです。
ラベルの絵は陶芸家・齋藤三郎氏による雪椿。

日本ワインコンクール2016 銅賞受賞ワイン

ブドウ品種:マスカット・ベーリーA

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岩の原ワイン マスカット・ベーリーA 2014【720ml】

岩の原ワイン マスカット・ベーリーA 2014【720ml】

2014年度は、雪による葡萄樹及び葡萄棚への被害が無く穏やかに春を迎えることができました。
春先から開花にかけては順調に生育しました。
夏場はやや雨の多い日が続きましたが、秋の収穫時期を迎え、豊富な日照時間と少雨に恵まれ、近年にない着色の良さと高糖度のぶどうを収穫することができました。
「マスカット・ベーリーA 2014」は、有機栽培のマスカット・ベーリーAの果実に付着していた自生酵母のみで発酵、岩の原葡萄園のテロワール(風土)を表現した果実味と穏やかなタンニンがバランスよく調和したワインです。

日本ワインコンクール2016 銅賞受賞ワイン

ブドウ品種:マスカット・ベーリーA

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岩の原ワイン ヘリテイジ 2014【720ml】

岩の原ワイン ヘリテイジ 2014【720ml】

2014年度は、雪による葡萄樹及び葡萄棚への被害が無く穏やかに春を迎えることができました。
春先から開花にかけては順調に生育しました。
夏場はやや雨の多い日が続きましたが、秋の収穫時期を迎え、豊富な日照時間と少雨に恵まれ、近年にない着色の良さと高糖度のぶどうを収穫することができました。
「ヘリテイジ 2014」は、完熟したマスカット・ベーリーAとブラック・クイーンを厳選して醸造。フレンチオーク樽を使用し、15ヶ月かけてじっくりと熟成させた、凝縮感の高い味わいのワインです。

日本ワインコンクール2016 銀賞受賞ワイン

ブドウ品種:マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン

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岩の原ワイン 善兵衛 2014【720ml】

岩の原ワイン 善兵衛 2014【720ml】

「善兵衛」はその名の通り、岩の原葡萄園創業者「川上善兵衛」に由来するもので、ふさわしい品質のワインが出来たときにのみ発売される幻のワインです。
長い岩の原葡萄園の歴史上、過去に4度しか発売されておりません。(1986年・1994年・2002年・2009年ヴィンテージを発売)
グレートヴィンテージにふさわしいぶどうの収穫、醸造ののち、厳選された、本当に“プレミアム”と思えるワイン。5年ぶり5度目の発売です。
≪数量限定販売≫

ブドウ品種:マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン

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マスカット・ベーリーAが世界に進出!

マスカット・ベーリーAは、2013年に、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。日本の固有品種としては、白の【甲州】に次ぐ2品種目です。これで、日本固有のブドウ品種名を表示した赤白ワインがEU市場で販売できる事になりました。
その申請に使われた基準木がこの岩の原葡萄園にあります。それもそのはず、この地で川上善兵衛が多くの苦難をのりこえて生み出したものが、オリジナルのマスカット・ベーリーAです。
この基準木から、DNAの調査や、樹勢の調査が行われ申請に向けたデータが作成されたそうです。

マスカット・ベーリーAの収穫体験

収穫体験は、自家葡萄農園産ワインシリーズの中でも、特に人気の高い、「岩の原ワイン マスカット・ベーリーA」に使用される、有機栽培をしているマスカット・ベーリーAの畑で実施させていただきました。
たわわに実ったマスカット・ベーリーAは、パンパンに成熟していて、漆黒の紫色が美しく、ひと粒ひと粒が宝石のようでした。
樹から房を取って、未成熟の緑色の粒や、成熟し過ぎて腐敗した粒を取り除くよう指示を受けましたが、取り除く粒はほとんど無く、収穫するのに最適なタイミングのようでした。

参加者の皆さまは、非常に働き者で、一人に1個配られた収穫カゴは、あっという間にいっぱいになりました。収穫したブドウは早々にトラックに積まれ、この後は、醸造にまわされます。

「金石の音(きんせきのね)」にて、マリアージュランチ

収穫体験後には、ワイナリーレストラン「金石の音(きんせきのね)」にて、待ちに待ったランチです。
その前に、階下のショップにて、食前酒として醗酵途中のワイン「ペルレ」をいただきました。ワイナリーでしか飲めないワインで、仕込んで2・3日の赤ちゃんワインです。甘くてシュワシュワとした泡があり、この日いただいたロゼペルレも爽やかな甘味があり、食前酒には最適でした。
ワイナリーでも、仕込み始めのこの時季にしか楽しめないワインですので、機会があれば是非ワイナリーでお試しいただきたいです。

ワイナリーレストラン「金石の音」の店名は、川上善兵衛が岩の原葡萄園を創業した際、勝海舟から贈られた激励の詩から取ったそうです。シェフの湯沢さんは、上越地域で複数のレストランを運営されていて、上越の食材を使った、ここに来なければ食べられない料理を提供しています。

この日も、前菜からメインまで、食材や味付けにもこだわりがいっぱいのメニューで、当然、岩の原ワインとの相性は抜群でした。
特に、メインの新潟県産牛は、マスカット・ベーリーAのブドウの木を燃やした炎で焼く「薪火焼き」で、ソースには岩の原葡萄園のフラッグシップでもある深雪花を使用する、といったこだわり様。薪火の香ばしい独特な風味が食欲をそそりました。

一緒に楽しんだワインは、以下の4品。
ワイナリー限定品から、トップレンジのヘリテイジまで、岩の原葡萄園の個性とバリエーションが楽しめるラインナップでした。
ワイナリー限定販売のレッド・ミルレンニューム 辛口や、深雪花 ロゼは、爽やかな飲み口でバランスが良く、特に和食との相性が良いのではないかという印象を持ちました。
マスカット・ベーリーAを使った赤ワインは、この地で生まれた本家本元のマスカット・ベーリーAという事もあり、品種の特長でもある軽やかな果実味と、上品な酸が印象的で、派手ではありませんが、風格が感じられました。

1.
岩の原ワイン レッド・ミルレンニューム 辛口 2015【ワイナリー限定品】
2.
岩の原ワイン 深雪花 ロゼ
3.
岩の原ワイン マスカット・ベーリーA 2014
4.
岩の原ワイン ヘリテイジ 2014

午後の部

醸造施設見学

第二号石蔵見学

第一号石蔵見学。

マリアージュランチで実際に岩の原葡萄園のワインを楽しんだ後は、醸造設備〜樽熟成庫を見学させていただきました。

まずは、新しくなった醸造設備を建入技師長よりご案内いただきました。小型のステンレスタンクの導入により、品種や区画ごとの仕込みが可能となったそうです。また、収穫したブドウの搬入から圧搾、醸造、樽詰めにいたるまでの導線を重力に逆らわないよう、ブドウに負荷がかからないようにワイン造りが進められるグラヴィティシステムを導入する事によって、細やかな品質のコントロールが出来るようになったといいます。

次に、広報担当今井部長より、第一号石蔵、第二号石蔵を案内いただきました。ヒンヤリとした石蔵内は、夏場でも一定の温度と湿度を保つワイン熟成には理想的な環境。壁にギッシリとはり付いたカビはその湿度と、歴史を物語っていました。

第二号石蔵には、雪室が隣接されていて、冬に降った雪をそこにためておき、夏場はその冷気を利用して熟成庫内を冷やすという、豪雪地帯のワイナリーならではの設備がありました。
第一号石蔵は、明治27年建造。現存する日本最古のワイン蔵として国の登録有形文化財となっています。こちらにもかつて地下水と冷気を第一号石蔵内に導き、温度管理に役立てていた冷気隋道(ずいどう)の跡が残っていました。

120年以上の歴史を誇る、日本ワインの父、川上善兵衛が興した岩の原葡萄園。
地元の小学校では、1年生から6年生まで学年ごとに様々なテーマで「川上善兵衛」の生き方やブドウ造りを学ぶ「善兵衛学習」という授業があるそうです。

この地で奇跡的に生まれたこの稀有なワイナリーは、その歴史を受け継ぎながらも、その上に、しっかりとした最新の技術と、造り手たちの情熱や地元の愛情を積上げながら、ワインを造り続けているようです。

是非、岩の原葡萄園へお出かけください!

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