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造り手にふれる
バルバレスコの雄 ラ・スピネッタ社 ジョルジョ・リヴェッティ氏に聞く

2016年11月、イタリアワインインポーター、モンテ物産事務所にて、バルバレスコの名門にしてかのアンジェロ・ガヤの後継者とも言われる、ラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏にお話しをうかがう機会をいただきました。

彼に初めて会ったのは2003年。ワイナリーを訪問させていただき、現地でお話しをうかがいました。トレードマークのアルブレヒト・デューラーが描くサイのラベルについて、農作業の大切さについて、家族やワインに対する情熱について・・・。その後、来日時にも幾度となくお話しを聞いていますが、今回改めて感じたのは、この方、全くブレがありません。
これだけ情報が氾濫していると、世界のワイントレンドの移り変わりに一喜一憂する生産者もいるのですが、リヴェッティ氏は、13年前に聞いた「ワイン造りは畑にあり」の精神は今も変わらず、というかさらに強力になっており、今やピエモンテだけに留まらず、銘醸トスカーナにワイナリーを持ち、ピエモンテでも、世界遺産の大聖堂で熟成させるイタリア最古のヴィンテージスプマンテ会社に携わったり、とその情熱は留まるところを知りません。
そして、相変わらずの伊達男で、凄い勢いで間髪入れずに話しをして、通訳の女性を困らせているのも相変わらずでした。

今回は、改めてスピネッタの歴史と哲学についてお聞きしましたが、良いブドウを収穫するための一貫した畑での丁寧な作業が、この圧倒的な品質を支えている事を実感しました。

ラ・スピネッタ社の歴史

北イタリア、トリノを州都とするピエモンテ州はバローロ、バルバレスコという、珠玉のワインを生み出す銘醸地、そして高品質なバルベーラ・ダスティ、モスカート・ダスティの生産地として知られています。

ラ・スピネッタ社はそのピエモンテ州のアスティ県カスタニョーレ・ランツェに1977年に設立されました。

70年代後半にリリースしたモスカート・ダスティ2種、「ビアンコ・スピーノ」「ブリッコ・クワリア」がイタリアで初めてのシングル・ヴィンヤード(単一畑)のモスカートとして話題となり、世界中のレストランやワイン評論家から高い評価を得たことで、その名声は一気に広がります。

オーナー兼醸造家である、ジョルジョ・リヴェッティ氏は独自の哲学と信念のもと、その後も土着品種のワイン醸造を次々と進め、ピエモンテ州を代表する赤ワイン、バルベーラ、バルバレスコでも成功を収めます。

挑戦はさらに続き、2000年にはバローロ D.O.C.G.エリアに8haの畑を購入、そして同社初のバローロ、「カンペ」を醸造します。
2009年、2010年、2011年のヴィンテージではガンベロロッソのVini d’Italiaで2ビッキエーリ、Bibendaで4グラッポリ、5グラッポリと受賞を重ね、80年代から90年代にかけて、ランゲ地方に技術革新をもたらしたバローロ近代派の中で、最も成功したワイナリーのひとつとして認識されています。
2016年現在、ラ・スピネッタ社のワインは38のトレ・ビッキエーリを獲得し、ガンベロロッソにおいてイタリア全土で3番目に獲得数の多いワイナリーへと成長を遂げました。

特徴のあるサイのラベルは一見ワインとは無関係のように見えますが、実はそこにリヴェッティ氏の生き方そのものが現れています。「サイは力強く、進む方向を決めたらまっすぐ突き進む」

また、ラ・スピネッタという社名は「丘の頂上」(La cima della collina) を意味するピエモンテの方言です。
それは、ラ・スピネッタ社の畑がまさにそこに位置することに由来しており、そして、今後の更なる飛躍を既に表しているのかもしれません。

ラ・スピネッタ社の哲学

ワインに欠かせないぶどうの栽培は農作業です。
ぶどう畑はラ・スピネッタ社が購入する前から、その土地に根付き、生き抜いてきました。

オーナー兼、醸造責任者のジョルジョ・リヴェッティ氏はこう言います :
「良いワインを造るには良いブドウから。ワイン造りにおいては、90%は畑仕事に力を注なければならない。」
「私は、どれだけワイナリーが有名になり大きくなっても、常に農夫であり続けるよ。最も大事なブドウの世話を自分でしなければ気がすまないんだ。」

そんなリヴェッティ氏は朝5時には畑の状態の確認に自ら赴きます。

彼の醸造哲学は“テロワールを最大限に表現すること”。
そして、栽培法は自然に従うのがもっともよいと考えています。

「ワイナリー内でできることは残りの10%しかないが、収穫したブドウのポテンシャルを最大限に引き出し、その畑の良さをストレートに表現するために、細心の注意を払い丁寧に醸造を行うようにしているんだ。
そして私たちの土地、土地が造り出す物の価値に対して確固たる信念をもち、敬意を表するため、私たちが栽培するのは、その土地の地ブドウあるいはその土地に根付いた品種のみだ。」

実際にラ・スピネッタ社のワインに添えられる名前はファンタジーネームではなく、“ガッリーナ”、“スタルデリ”、“ヴァレイラーノ”、“カンペ”などのように、畑の名前となっており、そこには、畑の個性を楽しんでもらいたい、という熱い思いがこもっています。

土壌は有機栽培を進め、畑はますます良い状態になっています。

具体的な栽培には:
1haあたりの収量を抑え、ぶどうの一粒一粒に土壌のミネラル、糖分、果汁、果実味を凝縮させる。
除草剤は一切使わない。
化学肥料は一切使わない。
殺虫剤は一切使わない。

そして、75%のぶどうはビオディナミの原則にそって栽培されています。

畑はどの畑も南、南東、南西向きで樹齢35−60年という大変よい条件の畑が揃っています。

また醸造においては、フィルターをかけず、清澄剤を使用しません。
これはフレッシュでフルーティーかつ複雑な香味をワインに与えています。
この、こだわりを持ったワイン造りで、リヴェッティ氏は既にピエモンテで大きな成功を収めていますが、彼の熱いパッションは留まるところを知りません。

ピエモンテと並ぶワイン銘壤地であるトスカーナにもワイナリーを構え、2001年からサンジョヴェーゼ、コロリーノなどのトスカーナの地ブドウを使ったワインをリリースし始めました。

しかし、どこに行ってもリヴェッティ氏の哲学は変わらず、彼が選び抜いた65ヘクタールという広大なブドウ畑から今日も素晴らしいワインを生み出しています。

ラ・スピネッタのバルバレスコとバローロ

トスカーナやスプマンテとラインナップを増やしてきたリヴェッティ氏ですが、ラ・スピネッタの真髄を味わえるのは、やはり、本家本元のバルバレスコと、バローロでしょう。
ネッビオーロという唯一無二の品種を使い、伝統ある土地の個性を最大限に表現した逸品たちは、世界中の銘醸ワインの中でもトップクラスのパワーを持っています。
まずは、ボルディーニやガレッティといった入門編からお試しいただき、是非単一畑バルバレスコの目の眩むような深淵なる世界を体験いただければと思います。

“ボルディーニ”バルバレスコ“Vigneto Bordini" Barbaresco 2010
驚くほどエレガントなバルバレスコ!

ネッビオーロ特有の明るい色調の中に、フレッシュな黒い果実、コショウ、花、レッドチェリー、ラズベリーなどのフローラルでフルーティな香りを感じます。余韻は長く、とてもエレガントな味わいです。

地域 : ネイヴェにある南向きの畑“ボルディーニ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約30年
海抜 : 270m

受賞情報
<Vintage 2010>
★Vini d’Italia : 2 ビッキエーリ
★Wine Advocate : 93P

“スタルデリ”バルバレスコ “Vigneto Starderi” Barbarsco 2011
バローロを思わせるパワフルさ。

瑞々しいラズベリーやミントティーの香りが、真紅の色合いの中に溶け込みます。
チェリーやラズベリーなどの果実味にスパイスの香りがアクセントとなった、豊かで力強い味わい。
そのパワフルさはバローロを彷彿させます。
余韻は長く、熟成を経ることでタンニンが穏やかに溶けこみ、まろやかな味わいに。

地域 : ネイヴェにある南向きの畑“スタルデリ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約50-60年
海抜 : 270m

受賞情報
<Vintage 2011>
★Vini d’Italia : 2 ビッキエーリ
★Bibenda : 4 グラッポリ
★Wine Spectator : 91p
★James Suckling : 95p

”ヴァレイラーノ”バルバレスコ “Vigneto Valeirano”Barbaresco 2011
個性が際立つ最小のクリュ

クリュの中で最小の“ヴァレイラーノ”は海抜450mと他の畑より高い場所に位置しており、土壌は大きな石を多く含み、水はけに優れています。

エレガントでありながら、ガッリーナのふくよかさとは異なり、ミネラリティをしっかり感じられる個性を持った、バルバレスコです。
バラ、チェリー、セージやユーカリの香りに、リコリスや革のニュアンスも感じられます。しっかりとしたタンニンがありながらも、しなやかな味わいで、フルーティーな余韻が長く続きます。

地域 : トレイゾの南にある畑“ヴァレイラーノ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約45-55年
海抜 : 450m

受賞情報
<Vintage 2011>
★Vini d’Italia : 2 ビッキエーリ・ロッシ
★Bibenda : 5 グラッポリ
★Wine Spectator : 90p
★James Suckling : 96p

“ガッリーナ”バルバレスコ“Vigneto Gallina” Barbaresco 2011
彼の挑戦はこの畑から始まった。

1995年、ラ・スピネッタ社が最初に購入したバルバレスコの畑が、この“ガッリーナ”でした。
樹齢が50から60年となり、円熟味を増したガッリーナのネッビオーロの特徴は、そのふくよかさ。
真紅の中に広がる、黒い果実やトロピカルフルーツのエキゾチックな香りの傍で、熟した果実やブルーベリー、フローラルな香りと東洋のスパイスがアクセントを添えます。
しっかりと感じられるタンニンは、時を経てまろやかになり、完璧なバランスとなります。

地域 : ネイヴェにある南向きの畑“ガッリーナ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約50-60年
海抜 : 270m

受賞情報
<Vintage 2011>
★Vini d’Italia : 3 ビッキエーリ
★Bibenda : 4 グラッポリ
★Wine Spectator : 92p
★James Suckling : 94p

“ガッレッティ”バローロ“Garretti” Barolo 2011
華やかで艶やかな近代派のバローロ

ガッレッティとカンペの畑から取れるネッビオーロで造られたバローロ。
ブラックベリーのアロマにかすかにミントが感じられ、とても上品な香り。
味わいには、ミネラル、スパイス、レッドチェリー、そして良いタンニンがあり、驚くほどエレガント。
楽しめるバローロです。

地域 : グリンツァーネ・カブールにある
南向きの畑 “ガッレッティ”と“カンペ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約30-35年
海抜 : 200m

受賞情報
<Vintage 2011>
★Vini d’Italia : 2 ビッキエーリ
★Bibenda : 4 グラッポリ
★Wine Spectator : 91p
★James Suckling : 93p

“カンペ”バローロ“Campe` ”Barolo 2009
革新の日々から生まれた、スピネッタのバローロの真骨頂

“カンペ”はラ・スピネッタのトップキュベ・バローロ。
有機栽培によって、ますます状態の良くなった畑から、低収量によって生まれる、その凝縮感、際立つ華やかさ。熟したベリー、スパイス、カカオ、タバコの香り、芳醇な果実味に濃厚な味わい。上品で繊細なタンニン。長く高貴な後味が余韻を残します。
新たな伝説を生む逸品です。

地域 : グリンツァーネ・カブールにある
南向きの畑 “カンペ”
土壌 : 石灰質
樹齢 : 約50-60年
海抜 : 280m

受賞情報
<Vintage 2009>
★Vini d’Italia : 2 ビッキエーリ・ロッシ
★Bibenda : 4 グラッポリ
★Wine Spectator : 93p

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