6月に登美の丘ワイナリーにて実施いたしました『渡辺ワイナリー長が語る 初夏の特別ワイナリーツアー2017』のご報告をさせていただきます。
東京では前日にかなりの雨が降り、梅雨入り後ということもあって天候が懸念されましたが、当日はご覧のとおりの快晴!
「梅雨時に、こんなにハッキリ富士山が見えることは滅多にない」とワイナリーの方も驚かれるほどの好天に恵まれました。
登美の丘ワイナリーについてワイナリーに到着後、渡辺ワイナリー長が皆様にご挨拶。セミナーホールにて、登美の丘ワイナリーの一年、ワイン造りについてのVTRを、まずご覧いただきました。造り手の熱い真摯な想いを、皆様静かに受け止めてくださったように感じられました。
VTR視聴後はバスに乗り、渡辺ワイナリー長のトークを聞きながら広い敷地内をブドウ畑目指して進みます。
敷地内の小さな鳥居とお稲荷様について「サントリー創業者は信心深く、ワイナリーでも神様を祀っています。名前もトリイですしね」との説明に、バスの中に和やかな笑いが広がりました。そうこうするうちに畑に到着。熱中症対策として帽子を被っていただき、軍手も装着。好天により気温も上がってきたので、お水のペットボトルも各自お持ちいただき、今回の作業の説明を受けます。
『新梢誘引』作業開始!今回皆様に作業いただいたのは、登美の丘ワイナリーのトップ銘柄『登美』に使われるメルロの畑。既に小さく結実しているブドウたちに、たくさん太陽の光が当たるよう、広がった枝葉をワイヤーの中に入れる『新梢誘引』という作業です。
栽培担当和田さんからの「枝はご想像よりもずっと頑丈なので、遠慮せず引っ張っていただいて大丈夫ですよ」との説明を受け、30分間の作業スタート。
皆さん真剣に取り組んでくださり、思ったよりも早く、あっという間に時間は過ぎ去りました。
貯蔵庫見学畑作業の後は、樽熟庫・瓶熟庫の見学です。山肌をくりぬいて造られた熟成貯蔵庫は、ひんやりと涼しく、四季を通してほとんど空調を入れる必要もないほど温度湿度が安定しているとのこと。
歴代のヴィンテージ品も展示してある瓶熟庫には、希少なヴィンテージ品も。今ほどヴィンテージに対する意識がなかった過去のものは本当に極僅かしか残っておらず、これは販売品というより研究サンプルとして保存しているものだそうです。
貯蔵庫見学の後は、ワイナリーショップに移動して、ご試飲やお買い物をお楽しみいただきました。なかなか手に入れづらい貴腐ワイン『ノーブル・ドール』を試飲なさった方が多数いらっしゃいました。
マリアージュランチ&ワインテイスティング スタート!
その後ワイナリーから車で15分ほどの距離にある、マリアージュランチ&テイスティングの会場「キングスウェル ホール&ガーデン」へ移動。英国式庭園にパイプオルガンのある音楽ホール、そしてイタリアンレストランを備えた施設です。
長年、登美の丘ワイナリーでの畑作業や運送等を助けていただいている、地元の企業様が経営している施設でもあり、ワインのことを熟知してくださっているレストラン。事前にテイスティングワインもお伝えし、この日のメニューをアレンジしていただきました。
Antipasto~Zuppa 甲州、リースリング・フォルテ、シャルドネ
アンティパストは『甲斐サーモンのマリネ サラダ仕立て すだち添え』
こちらにマリアージュするワインは
◇ジャパンプレミアム 甲州2015
◇ジャパンプレミアム リースリング・フォルテ2014
◇登美の丘 シャルドネ2013
の3種を提案させていただきました。
すだちの風味が甲州の和柑橘の香りとしっくりきます。また、甲斐サーモンのリッチな味わいには、シャルドネもぴったりでした。
ズッパ(スープ)は『新玉ねぎの冷製 シブレットの香り』
こちらには、同じく
◇ジャパンプレミアム 甲州2015
◇ジャパンプレミアム リースリング・フォルテ2014
をマリアージュ。
シブレットのほんの少しのアクセント、そして新玉ねぎのしっかりとした甘み。甘い香りが特徴のリースリング・フォルテが、口中の甘さを爽やかに洗ってくれるような、素敵な組み合わせでした。
Primo~Secondo マスカット・ベーリーA、メルロ、そして登美 赤!プリモは『グァンチャーレとペコリーノチーズのアマトリーチェ風スパゲッティ』
イタリアはラツィオ州の伝統食とされるパスタにマリアージュするワインは
◇ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA2014
◇ジャパンプレミアム メルロ2014
◇登美の丘 シャルドネ2013
の3種をご提案。
トマトの甘みと旨み、チーズのコクが、マスカット・ベーリーAの甘い香りとマリアージュします。シャルドネの華やかな香りと味わいも、この甘めのトマトソースによく合いました。そして、やわらかな果実味とタンニンのメルロも…こちらはすべてが甲乙つけ難いマリアージュとなりました。
セコンド(メイン)は『猪もも肉のロースト シェリービネガーソース』
こちらには
◇登美の丘 赤2013
そして、スペシャルワインとして
◇登美 丘 2012
の2種をマリアージュに提案させていただきました。
猪は臭みもなく、シェリービネガーの甘く濃厚なソース、つけあわせのゴボウの土の香りなどが、複雑な香りの登美の丘 赤、登美 赤、いずれもと完璧にマリアージュ。甘いソースと肉の味わいを、赤ワインのタンニンが引き締めてくれるような感覚でした。
また、このメインの猪には、メルロもぴったりであったことを付け加えておきます!
Dolce リースリング・フォルテ、マスカット・ベーリーA最後のデザートは『ライチとヨーグルトのムース 杏ソース マンゴーシャーベット添え』
こちらのマリアージュには
◇ジャパンプレミアム リースリング・フォルテ2014
◇ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA2014
を提案させていただきました。
彩りも鮮やかな、甘酸っぱいムースと、こっくり甘いシャーベット。
ムースにはリースリング・フォルテの爽やかさが、シャーベットにはマスカット・ベーリーAの軽やかなタンニンが、それぞれマリアージュしました。
食事の合間には、渡辺ワイナリー長に各テーブルにてワイン談義をしていただきました。どんな料理にも合わせられる日本ワインの素晴らしさを、しっかりと確かめ、味わっていただけた、そんなマリアージュ・ランチになったことと思います。
お食事の後にはアンケートにお答えいただき、庭園散策などを。レストランでお話を聞かせていただいたお客様は、皆様ワインに対しての造詣も深く、また日本ワインを愛し、応援してくださる心強いサポーターであることを認識させていただいたような、そんな思いがいたしました。
今後とも、お客様のご期待に沿うワイン造りを、そしてもっと日本ワインの魅力を知っていただくためのご提案を続けていくことを、あらためて心に刻むワイナリーツアーとなりました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
ツアー参加者の皆様が選んだワインは!?
マリアージュランチ後、アンケートにお答えいただき、ワインの人気ランキングを集計いたしました。(スペシャルワインの『登美 赤』はランキング対象外といたしました)
結果はこちらです!
第1位!!!
登美の丘 シャルドネ2013
料理との相性のよさもさることながら、親しみやすく単体で飲んでも美味しいシャルドネが、人気ナンバーワンに!
第2位!!
登美の丘 赤2013
登美の丘シリーズ、強し! エレガントな果実香と、ふくよかな味わいが、お客様に評価いただきました!
第3位!
ジャパンプレミアム 甲州2015
爽やかな和柑橘の香り、料理に寄り添う淡麗な味わい…日本人の味覚にこれほど合うワインもそうそうないのでは!?
以上のベスト3ワインを、特別価格でセットにした『ツアー参加者が選んだベスト日本ワイン3本セット』はこちら!
世界的な評価が年々高まる日本ワインの魅力を、余すことなく伝えるベストセレクト・セットです。
僅差で第4位となったのは、
>>ジャパンプレミアム メルロ2014
やわらかな香りと味わいは、フレッシュな料理にぴったり。日本食にも合う赤です。
そして、別格の赤、登美の丘ワイナリーのフラッグシップ・ワイン
>>登美 赤2012
2017年 フランスの権威ある国際ワインコンクール「レ シタデル デュ ヴァン」において、銀賞を受賞した、特別なワインです。
その他のテイスティングワインはこちら※
(※ツアーテイスティングのヴィンテージは2014でした)